陸上養殖「株式会社陸水」のご紹介

　大阪最南端の岬町で陸上養殖を行っている「株式会社陸水」をご紹介させていただきます。

　大阪府堺市に本社を構える株式会社陸水ですが、淡輪ハウスから徒歩15分程離れた淡輪漁港の一角に養殖場があります。今回は養殖場の現場にて、営業課長の橋本様に様々な話をお伺いしてきました。

　株式会社陸水は「陸上養殖」という手法を用い、国産にこだわった美味しい魚の生育・加工販売をされています。圧倒的鮮度感を実現した「美咲サーモン」「陸水トラフグ」「陸水ヒラメ」「陸水クエ」が主力商品だそうです。また、おおさかもんブランドを生産地大阪から提供することでマスメディアから大注目を浴びています。
　養殖にかかせない資源といえば、「水」。汲み上げた地下海水に紫外線殺菌を施し、飼育水にしていると伺いました。抗生物質を使っていないため、無添加で安全・安心な魚の生育に繋がるそうです。また、橋本様は国内食用魚介類自給率の低下にも強い危機感をもっておられました。国産の美味しい魚を今までのように食べることができなくなる…。そんな状況を打破するべく「陸上養殖」の発展に奮闘していると非常に熱く語っていただきました。

　
↑イベントの様子とサーモン。来年は5kgを越えたいと張り切っておられました。

　大切に育てられた魚は、自社の堺工場で加工されます。加工するまでの時間を短縮することで、魚にかかるストレスを軽減し、美味しさに繋げていると教えていただきました。大阪では珍しい「サーモンの活〆」もその一つです。輸入のサーモンとは違い、本来の歯ごたえを楽しめるそうです。養殖場の一般見学はできませんが、時期によってはイベントで入手することができそうです。

　現在は、12月の出荷にむけて約3,000匹の陸水トラフグの生育中でした。大阪万博等のイベントにて、おおさかもん養殖の魚をアピールしたい、美味しい生活を全国に届けたいと語っておられました。

　取材を通じて注目度が高い理由をたくさん感じることができました。株式会社陸水様、この度は取材に応じていただき、誠にありがとうございました。今後のご活躍を願っております。